2006・04・04
F103GT・セッティング


F104・プロデフ祭り!
〜 デフプレート編 〜


F103GT・レース用デフプレートの作り方
プロデフ製作術

〜 デフプレート編 〜




デフプレート

デフプレートの材質はSPCCという鉄の鋼板を使用しています。
熱を入れないで 引っ張って指定の厚みにした物です。 その後、デフの形状のパンチングで打ち抜いて作ります。
その為、平面度は100分の1程度の公差しか出ていません。
リモコンカーとは言え、平面度が100分の1のデフプレートでは さすがに寒いです。
もし、公差があっていない同士が デフボールに当たっていたときなどは スリップの原因にもなり兼ねます。
そこで F103の頃からの実績がある 完璧なデフ。 『プロデフ』の作り方をご紹介します。


注意
今回のプロデフの作り方は キット標準に入っているデフボールを使用した場合の制作方法です。
タングステン・デフボールでは 処理方法も異なりますのでご注意ください。


プロデフ用治具

これは キットで使うデフハウジングです。
プロデフを作るときは このハウジングを お勧めします。
デフプレートは鉄です。 
鉄は膨張や収縮をする物なので
指の熱により、触っているだけで どんどん変形をしてしまします
その変形を防ぐために ハウジングを使用します。

スペアのハウジングがない場合には消しゴムなどを
利用しても 同様の効果がありますので お試し下さい。
セット

ハウジングの内側は予め 削っておくと 作業がしやすいです。
画像のように ハウジングにセットして いよいよラップ作業です。
ラップ方法

平面度を出すには紙ヤスリを使用しますが
ヤスリで擦る時の方法は非常に重要です。
画像のように 必ず円を描くようにラップします。
間違っても 往復のペーパー掛けはしてはいけません。
また、ハウジング自体も90度ずつ回転させながら
作業をするのがポイントです。


参考
人間は均等に力を入れることが出来ません。
その 不均等を少しでも補うために90度回転をさせます。


ラップ作業の場所

ラップ作業をする場所は どこでもいいと言うわけではありません。
果てしなく平面に近い物の上で作業するのが理想的です。
とは言え、自宅に定磐を持っている人なんてめったにいないですよね?(笑)
そこで どこの家庭でも気軽に『平面度のあるアイテム』をご紹介します。
それは『ガラス』です。 ガラスは日常生活の中でもっとも平面度のあるものなので是非ご利用ください。


注意
デフプレートのラップにはセッティングボードやアクリル版は 適しませんのでご注意下さい。


#400

まずは耐水ペーパーの#400番で 大まかな面出しをします。
いきなり #1000とか#2000などで やってもかまいませんが
日が暮れてしまうので 効率よく作業をしましょう。


参考
#400は新品のデフプレートの時だけ使用します。
以後のメンテナンスは#1000だけで十分です。
#800

次に#800でラップします。
#400の目が消えるまで確実に作業をしておきましょう。
#1000

仕上げは#1000です。 
耐水ペーパーなので 水を使用しながらでもOKですが
後片付けが大変なので 水はおすすめしません。
水を使用しなくても 十分綺麗になります。


その先

ペーパーには まだまだ先があります。
もっともっと綺麗にしたい!と言う人は #1500→#2000→#0/5と行えば完璧です。
しかし、今までの経験から #1000程度で十分なプロデフ結果が得られますので 無駄な努力は禁物です。
しかも そんなにラップしてたら 地球にも優しくないし、見たいテレビも見れなくなってしまいます。


参考
ラップ作業の目安は”ちびまる子ちゃん”のオープニングから 本編が始まるまでにしましょう。(約5分)


完成 

作業時間5分!
左がキット標準で右がプロデフ仕様のデフプレートです。
違いは一目瞭然ですね(笑) 二死満塁2ランホームラン!!
ピッカピカの鏡面になるまで磨いてもOKですが
1パックで溝が入ってしまうので 適当にやめておくのがポイントです

一生懸命やリすぎると 溝が入ったときのショックは倍以上です
そこそこにしておけば 溝が入っても気にもなりません。
自分の為に 逃げ道も作っておきましょう(笑)


鋼球
F103GTのキットに入っているデフボールは一般的に『スチールボール』と呼ばれています。
実はコレ、材質は『SUJ2』【高炭素クロム軸受け鋼】といい 超が付くほど非常に硬い材質で出来ています。
材質の硬さの話をすると すっごく長くなるので どれくらい硬いかを簡単に言いますと
デフボールをハンマーで叩くとハンマーがへこみます。 物によっては 埋まってしまい取り出せなくなるかも・・・・(笑)
一般的な機械構造を設計する時は『ニゲを作ります』。 
F103GTのボールデフユニットの場合は デフプレートがニゲになっています。
上記であったような硬いデフボールを利用しているのですから 打ち抜きのデフプレート(冷間引き抜き材)が
へこまないわけがありませんものね。(笑)


メンテナンス
ニゲになっているデフプレートなので もちろんメンテナンスが必要です。
一度 面だししたデフプレートでしたら #1000だけで十分に再生可能です。
デフプレートの溝が深いときは状況に応じて#800などを 使えば短時間でメンテナンスが可能です。


タングステンデフボール
タングステンは軽くて硬い材質です。 その特性を利用してデフボールにも利用されていますが
ラップ作業を加えただけでは タングステンデフボールは使えません。
タングステンデフボールを使用するときは デフプレートに焼きを入れて 表面だけでも硬くさせなければいけないからです。
もちろん 焼きいれをしたデフプレートのメンテナンスサイクルは極端に減少されますが はっきり言って面倒です(笑)
だったら 値段の安いキット標準のデフボールを使っていたほうが 気楽で低価格ですみます。
ロングライフを選ぶか? 安価を選ぶか? 結果はどちらでも同じ事です。




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